検定の勉強方法<私のペン字の歩み 4>

硬筆書写検定は、平成12年に3級を、平成13年に2級を取得しました。それぞれ準備期間は、3級が1ヵ月ちょっと、2級が2ヵ月ほど。どちらの級も「硬筆書写検定の手びきと問題集」という一冊を使って勉強しました。勉強の仕方は両級とも同じです。理論については、通勤時間を利用して「ひたすら読む」スタイルです。過去問の理論問題をまず暗記し、その後、旧字体や書写体、筆順など理論のページを何度も読む。日にちが経過したところで、再度過去問が忘れてないか確認し、出来ていれば、また理論のページを読む。の繰り返しです。わずか5年分だけだし、同じ問題(は出るとは思いませんが)は完ぺきに、関連して覚えたものも多少はあると思うので、それに賭けて、それで出来なければ諦めるという気持ちで臨みました。往き、帰り、1時間ずつだけで、結局家では一度も勉強しませんでした。

肝心の実技ですが、速書きは平日のほぼ毎日やりました。速書きは、字の上手下手より‘時間内に仕上げる’ことがポイントです。この期間だけは、会社に少し早めに行き、1〜2問を時間を計って書きました。誤字脱字だけ確認し、時間内に出来ればOK!と決めて、何巡も繰り返し行いました。期間も後半になってくると、当然文章も覚えてしまうので、時間も速くなり、また何問もできるようになりました。そうなると少し余裕が出るのか、傾向が何となく見えるようになりました。糸へんや言ベンの時はこのリズムだ、「れっか」は繋げちゃえ、かなは小さめに漢字は大き目、中心線がずれないようにゴマカシテ…など。同じ過去問を何度もやるのが、果たして良い勉強方法かは分かりませんが、少なくとも私には「リズムを体が覚える」ことで、当日、肝が据わったのではないかと思います。

それ以外の実技問題は、過去の問題を繰り返し書いてみる、しかしませんでした。同じ問題が出る訳ではないから、正しくは、何度も同じものをやっても本当はあまり勉強にはならないと思います。本音を言えば、試験問題の雰囲気に慣れる、というのが目的だったかもしれません。縦書きの行書文は、ここらへんで改行しよう、とか天地をこのくらい空けてこんな配置で…と頭の中でイメージすることに慣れるのが目的だったような気がします。たぶん、こんな考え方は自分だけだと思うのですが、一番重要な‘字’の稽古は一番最後で、それ以前の体裁を整える=仕上げる、ことにポイントを置いた気がします。

こんな博打戦法で、2級までは何とか取得できました。合格して思うことは、資格を得た時点はスタートなのだと。頂いた級位の実力が今現在でもあるのか?と自分に問いたい。胸張って2級です、と言えるのか。そのことを考えると、ハッと我に返り自然と背筋が伸びてきます。

もしかしたら、その‘気づき’ために、検定試験というのは存在しているのかもしれません。