ワクワク<私のペン字の歩み 2>

今から約12年前、カルチャーセンターの「ペン字教室」に入会した。以前からペン習字に興味はあったが、その機会はあまりにも突然やってきた。昔テレビで見た女性講師のペン字教室が近くにあることを偶然知り、急遽申し込みを決めたのだ。
はじめまして。
目の前の先生は、まさしくテレビで見たあの講師だ。テレビで見るよりもずっとキレイ…。色白で薄緑のスーツをきちんと着て笑顔で挨拶をして下さる。ドギマギしながら私もお答えする。「頑張ります。どうぞよろしくお願いします。」
先生著書の「教本」をいただき説明を受け、さあスタートです。

先生が前の黒板に、お手本を書きます。「一」「二」「三」…。自分もノートに同じように書きます。先生が、私のペンを持つ手元を見ておっしゃいます。「ペンの持ち方はとても基本で良いですね。ただ、紙を置く位置が少し手前ぎみです。胸の前あたりになるように、少しゆとりを持たせましょう。」さらに書いた文字を見て「お仕事をしていらっしゃるでしょう?万年筆も毎日使うお仕事ですか?」と。当たりです。まだ当時は職場にパソコンもそんなに普及してなくて、公に出す書類は万年筆がメインの部署にいたのです。当然毎日万年筆を使います。すごいなあ。先生分かるんだ…。

二時間の授業が終わった。無我夢中だった。同じ教室のお仲間さんは、私のほかに4人。進度がそれぞれ違うため、皆さん先生にマンツーマンで教えていただく。教本の先をやっている人、教本はとっくに卒業して地名とか字典を片っ端から書いている人、文庫本から短歌を散らし書きにして作品を書いている人、以前先生に添削していただいたものをもう一度おさらいしてる人、と皆それぞれ。上達すればいろんな事が出来るんだ。なんという贅沢な授業だろうか。あーこれから始まるんだな。ワクワクする!

帰りの電車に乗って、やっと初めてひと息ついた。でもしばらくすると、またワクワク!