料理本(二冊のうちの一冊)

私たちのお弁当 (クウネルの本)

私たちのお弁当 (クウネルの本)


『私たちのお弁当』という本は、読み物だと思っている。
有名人でもない一般の人たちのお弁当をただ紹介しているだけなのに、それぞれのキャラクターがわかるような。お弁当一つでいろんな世界が見えるものだと読んでいて楽しい。

お弁当の思い出といえば、私は、中学に入学してお弁当生活になった。
母が毎日作ってくれたのだが、母はフルタイムで働いていたせいもあるが、娘の教育のために、“お弁当の詰め方”を本人にやらせた。中一の初めの日だけ、お弁当の詰め方を私に見せて、その翌日からは、全部、私が自分で詰めていった。母はその当時、自宅から一時間以上もかかる職場だったので、朝7時少し前に家を出た。毎朝、おかずを大皿に作っておいてくれて、私は起きた後、自分で弁当箱に詰めた。
今となれば、我が母は素晴らしい躾をしたと思えるが、当時はとても苦労した。でも、手際の悪さも色取りの悪さも、少しずつだが自分で克服できるようになった。そのうち欲も出てきて、銀紙のカップやバランが欲しくなったり、きれいなお弁当包みの風呂敷も欲しくなったりした。母は可能な限り買ってくれた。きっと応援してくれていたのだと思う。
今でこそ弁当用の食材等は市販されているが、30年以上も昔の時代では、全部が手作りだった。ふりかけもハンバーグも煮物も何もかも。
とても真似できない…。

料理とは、ゴールのイメージから逆算して構成を組み立てるものだ、と理解できるようになったのはこの経験が大きいと思う。


   料理本はこれくらいしか持っていない